【京都市東山区】三味洪庵 本店に掲げられた「歴史的風致形成建造物」とは?
東大路三条の交差点を東に行き、2つ目の路地を北に行ったところにある蕎麦屋「三味洪庵 本店」。先日お伝えした祇園饅頭 工場の北2軒隣にあります。
お店の前には小さな狛犬らしき像があり、ショーウィンドウの中には蕎麦の実を挽く碾き臼や小物棚が飾られており趣があります。
うかがった時はちょうど定休日で残念に思っていたところ、壁に気になる看板を見つけました。看板には「歴史的風致形成建造物 京都市」と書かれています。
京都市のサイトによると『歴史的風致形成建造物の指定制度は、平成20年に施行された「歴史まちづくり法」に基づき認定された京都市歴史的風致維持向上計画に記載された重点区域内の歴史的な建造物であって、地域の歴史的風致を形成しており、歴史的風致の維持及び向上のために保全を図る必要があると認められるものについて、京都市長が指定を行う制度』とのことです。
三味洪庵 本店も前身となる大津屋が誕生したのが1861年で、1885年に平安神宮にほど近い白川沿いのこの地にお店を始められました。(参考:三味洪庵 「三味洪庵について」より)
その当時のままの建物ということで歴史的風致形成建造物に指定されているのですが、築100年越えの京町屋としての風格と趣があります。
歴史的風致形成建造物に指定されているものの中には、個人宅のほか上七軒歌舞練場や俵屋旅館といった商業施設、御霊神社や岩屋寺などの神社仏閣、京都市本庁舎も含まれており、建築された時期も平安から昭和初期までと幅広くあります。2023年7月31日の時点で200か所以上あるので、意外に皆さんの身近にあるかもしれませんね。
三味洪庵 本店はこちら↓