【京都市東山区】東山の六道の辻で幽霊飴に思いをはせる。母の愛は古今東西変わらず
松原通の六波羅蜜寺の近くにある『みなとや幽霊子育飴本舗』。その昔、東山通松原の西の一帯は風葬の地であったため、あの世とこの世の境の「六道の辻」と言われ、六波羅蜜寺をはじめとするお寺が多くありました。
その六道の辻に伝わる昔話が「幽霊子育飴」です。夜な夜な女性が飴を買いに来るため、不思議に思った店主が後をつけると、女性は墓の前で消えて赤ん坊がいたとのことです。女性の死後に生まれたものの乳を与えることが出来ず、子のために母が幽霊になって飴を与えていたという、母親の愛が伝わるお話です。
こちらが、幽霊子育飴(170g 500円)です。落語の「幽霊飴」や、漫画家の水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」のモチーフになったことでも有名で、お店にはその旨の貼り紙と共に、有名人の色紙がたくさんありました。
赤い掛け紙の下には、店頭の看板にもあった由来が書かれた紙がありました。子育て幽霊の件は慶長4年の事で、その後赤ん坊は仏門に入り68歳で亡くなられたとあります。慶長4年は西暦1599年なので、400年以上も前の出来事が伝わっているのは感慨深いです。
飴はグラニュー糖と水あめで作られたシンプルなもので、かち割られているため不揃いな四角形をしています。口に入れてみると、素朴な中にも香ばしい風味があります。
お店でも作り方を紹介されている子育て幽霊飴を使った冷やし飴は、夏にぴったりな飲み物なので、一度作ってみてくださいね。
みなとや幽霊子育飴本舗はこちら↓
そのま
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